キャッシュレス買取とは？待ち時間の課題を解決して顧客満足度のアップにつなげる！

キャッシュレス買取とは？

キャッシュレス買取とは、リユースショップや買取専門店で不要品を売却する際に、買取金額を現金以外の方法で受け取れるサービスのことです。PayPayやau PAYなどの電子マネー、銀行口座振込、セブン銀行ATM受取など、複数の方法から好きな受取方法を選べます。

従来の買取では店頭で現金を受け取るのが一般的でした。一方、キャッシュレス買取では、買取代金がスマートフォンのアプリやURLを通じてデジタルで送金されます。顧客は商品を預けた後すぐに帰宅でき、査定完了を待つ間も自由に時間を使えます。店内で待機する必要がない点が最大の特長です。

キャッシュレス買取と従来の買取との違い

従来の買取とキャッシュレス買取の最大の違いは、店内での待ち時間の有無です。次の表で、それぞれのフローを比較します。

従来の買取フローでは、特にゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期に査定待ちの行列ができ「そんな時間まで待てない」「また来なきゃいけない」という顧客の不満が発生していました。

キャッシュレス買取では、商品を預けた後すぐに帰宅できます。顧客は査定中に買い物や用事を済ませ、帰宅後にゆっくりとスマートフォンで査定結果を確認できるため、時間を有効活用できます。

受取方法も、電子マネー（PayPay・au PAY・Amazonギフトカードなど）や銀行口座振込、セブン銀行ATM受取から、生活スタイルに合わせて自由に選べる点が特長です。

ただし、注意点として、キャッシュレス買取では査定結果についてあらかじめ了解した上でサインするため、査定完了後のキャンセルはできません。

【店舗側】キャッシュレス買取の3つのメリット

キャッシュレス買取の導入によって、店舗運営における複数の課題を解決できます。ここでは、店舗側が得られる3つのメリットを見ていきましょう。

メリット1.買取査定の待ち時間が削減できる

リユース業界が長年抱えてきた最大の課題の一つが、買取査定時の待ち時間です。土日やゴールデンウィーク、年末年始などの繁忙期には、査定完了まで2時間以上待たせることも珍しくありません。場合によっては、当日中に査定が終わらず翌日精算になることもあり、顧客から不満の声が数多く寄せられているのが現状です。

キャッシュレス買取を導入すると、顧客は商品を預けた後すぐに帰宅できるため、店内での待ち時間がなくなります。査定中には買い物や用事を済ませ、帰宅後にゆっくりとスマートフォンで査定結果を確認できるため、顧客満足度の向上につながります。

メリット2.現金管理コストを削減できる

買取業務を行う店舗にとって、現金管理は日々の負担であり、同時にリスクでもあります。

キャッシュレス買取では、買取代金が電子マネーや銀行口座振込で支払われるため、店舗から現金が流出しません。これにより、次のメリットが生まれます。

まず、レジ内の現金残高を確認する手間が減ります。高額買取が続いた場合、銀行から現金を引き出したり、本部から現金を補充してもらったりする手間が発生しますが、キャッシュレス買取であれば現金残高を気にせず買取を受け付け可能です。

また、現金の紛失や盗難リスクも軽減できます。多額の現金を店舗で保管することは、防犯面でもリスクとなります。さらに、現金の過不足が発生した際の確認作業や、銀行への入金業務の手間も削減できるため、スタッフの業務負担を軽くできるのもメリットです。

メリット3.ピークタイム時に販売接客に集中できる

リユース業界には「販売」と「買取」という2つの業務が同時に発生するという課題があります。特に土日の午後などのピークタイムには、商品を買いに来る顧客と商品を売りに来る顧客が集中し、スタッフが両方の対応に追われやすい状況です。

買取対応に追われた結果「お客様が一番いる時間に接客などのサービスができていない」事態が生まれ、顧客満足度の低下やスタッフの業務負担・ストレスの増大を招きます。

キャッシュレス買取を導入すると、買取を希望する顧客は商品を預けた後すぐに帰宅するため、査定業務をピークタイムから外して処理できるようになります。混雑する土日の午後は販売対応に集中し、査定業務は比較的空いている平日の午前中や閉店前の時間帯に処理するといった、業務の時間配分が可能です。

接客サービスの質が向上し、スタッフの負担も軽減され、働きやすい職場環境の実現にもつながります。

【顧客側】キャッシュレス買取の4つのメリット

キャッシュレス買取は、店舗側だけではなく顧客にとっても大きなメリットがあります。ここでは、顧客が得られる4つのメリットを見ていきましょう。

メリット1.店内待機が不要で時間を有効活用できる

キャッシュレス買取の最大のメリットは、査定中に店舗で待つ必要がない点です。

従来の買取では、商品を持ち込んだ後、査定が終わるまで店内で待機しなければなりませんでした。特に繁忙期には1〜2時間待ちも珍しくなく「そんな時間まで待てない」という理由で買取を諦める顧客もいました。

キャッシュレス買取では、商品を預けた後すぐに店を出られ、査定中は買い物や用事を済ませたり、そのまま帰宅したりと、時間を自由に使えます。査定が完了すると、スマートフォンに通知が届くため、外出先でも帰宅後でも、好きなタイミングで査定結果を確認できます。

メリット2.少額買取でも気軽に利用できる

従来の買取では、少額の商品を売りたい場合に躊躇する人が多くいました。「わざわざ店舗に行って、長時間待って、数百円のために時間を使うのはもったいない」と感じ、結局そのまま処分してしまうケースもありました。

キャッシュレス買取なら、商品を預けるだけで、査定結果はスマートフォンで確認できます。わざわざ店舗に行って長時間待つ必要がなくなるため、少額買取でも気軽に利用しやすくなりました。キャッシュレス買取は「捨てるよりは売りたい」という処分ニーズにも応えられる仕組みです。

メリット3.セキュリティ面での安心感がある

キャッシュレス買取は、現金を持ち歩かないことによるセキュリティ面でのメリットがあります。

高額買取の場合、数万円〜数十万円の現金を店頭で受け取り、持ち帰ることに不安を感じる人もいます。帰宅途中での盗難や紛失のリスクも気になるところです。

キャッシュレス買取なら、買取代金は電子的に送金されるため、これらのリスクを完全に回避できます。現金を持ち歩く不安もなく、安心して買取サービスを利用できます。

メリット4.取引記録が残り安心感がある

キャッシュレス買取では、取引記録が電子的に保存される点もメリットです。

現金のやり取りでは、後から「いくら受け取ったか」を確認するのが難しいケースもありますが、キャッシュレスなら電子マネーや銀行口座の取引履歴として記録が残ります。

例えば、PayPayで受け取った場合はPayPayアプリの取引履歴で、銀行口座振込の場合は通帳やアプリで、いつ・いくら入金されたかを後から確認できます。記録が明確に残るため、「いくら受け取ったかわからなくなった」という心配がありません。

キャッシュレス買取の5つのステップ

キャッシュレス買取の利用手順は、次の5つのステップで完了します。従来の買取とは異なり、店舗での待ち時間がなく、スムーズに手続きを進められます。

ステップ1.店頭で買取受付

従来の買取と同様に、本人確認書類（運転免許証・マイナンバーカードなど）を提示し、買取商品を店舗に預けます。古物営業法により、買取店には本人確認が義務付けられているためです。

受付時にキャッシュレス買取を利用する旨を伝え、携帯電話番号やメールアドレスを登録します。登録が完了したら、商品を預けてすぐに店舗を出られます。

ステップ2.査定完了の通知

店舗で商品の査定が完了すると、登録したメールアドレスやSMSに通知が届きます。通知にはURLが記載されており、そこから査定結果を確認できます。

査定にかかる時間は商品の種類や点数によって異なりますが、その間は店舗にいる必要がありません。買い物や用事を済ませたり、そのまま帰宅したりと、自由に時間を使えます。

ステップ3.査定結果の確認・承認

通知されたURLをクリックし、スマートフォンで査定金額を確認。そのまま画面上で承認の操作を行います。

キャッシュレス買取では、査定結果を承認した後のキャンセルや商品の返却はできません。もし査定額に納得できない可能性がある場合は、従来の買取方法を選択することをおすすめします。

ステップ4.受取方法の選択

査定金額を承認したら、受取方法を選択します。PayPay・au PAY・Amazonギフトカードなどの電子マネーや銀行口座振込、セブン銀行ATM受取など、複数の選択肢から自分が普段使っている決済手段を選べます。

ステップ5.入金完了

選択した決済手段に、数分から数時間で買取代金が入金されます。スマートフォンの通知で入金を確認でき、すぐに買い物などに利用できます。

例えば、PayPayで受け取った場合は、入金後すぐにコンビニやスーパーでの支払いに使えます。銀行口座振込を選んだ場合も、通帳やアプリで入金を確認できるため、安心です。

キャッシュレス買取の導入を検討している店舗には、BtoC送金サービス「ウォレッチョ」がおすすめです。

ウォレッチョは、買取代金の送金をスムーズに実現し、店舗運営の効率化と顧客満足度の向上を両立できるサービスです。

買取業務のキャッシュレス化をご検討の方は、サービス資料をダウンロードのうえぜひウォレッチョの詳細をご確認ください。

キャッシュレス買取の導入方法

キャッシュレス買取を導入する具体的な手段として、主に「統合型送金サービス」の活用と「POSシステム連携」の2つが挙げられます。

それぞれの仕組みやメリットを比較し、自社の運用体制に最適な方法を選択しましょう。

統合型送金サービス

キャッシュレス買取を導入する際、最も効率的な選択肢が、統合型送金サービスと呼ばれるプラットフォームの活用です。

複数の決済手段に一括で対応できるサービスで、1社との契約で複数の受取方法に対応できることが最大のメリットです。PayPayやau PAY、Amazonギフトカード、銀行口座振込など、各決済事業者と個別に契約や開発を行う必要がなく、統合されたシステムを通じて一括で連携できます。

URL配布型の送金方式を採用しているサービスでは、査定完了後にURLを顧客に送信し、顧客自身が受取方法を選択可能です。店舗側のオペレーションが効率化され、エラー対応も顧客側で完結するため、スタッフの負担を軽減できます。

特にIT体制が限られている中小企業や、迅速な導入を目指す企業にとって、この統合型サービスは最適な選択肢です。

POSシステム連携

リユース業界では、買取・査定・在庫管理を一元化するPOSシステムの導入が進んでおり、POSシステムとキャッシュレス決済を統合する方法もあります。

最大のメリットは、業務全体の効率化とデータの一元管理ができることです。買取受付から査定、決済、在庫登録、販売までのすべてのプロセスが一つのシステムで完結するため、データの二重入力や連携ミスが発生しません。

買取データと販売データを統合して分析できるため「どの商品カテゴリの買取が多いか」「買取から販売までの期間」「在庫回転率」などを可視化し、経営判断に活かせます。

長期的には業務効率化による人件費削減や、データ活用による売上向上が期待できるため、投資対効果を総合的に判断する必要があります。

POSレジは、EC連携・在庫管理・多店舗管理・各種分析などの機能を持つため、多店舗展開している小売業に最適です。

キャッシュレス買取の導入時に押さえておくべき3つのポイント

キャッシュレス買取を成功させるには、システムだけでなく運用面の準備が不可欠です。最後に、スムーズな導入と定着のために欠かせない3つのポイントを解説します。

ポイント1.顧客が迷わず利用できる環境づくり

キャッシュレス買取は新しいサービスのため、初回利用時には顧客への丁寧な説明が不可欠です。初回利用者には店頭で操作方法を案内し、2回目以降はスムーズに利用できる設計にすると、顧客体験を向上させられます。

URL受信後の操作方法や受取方法の選択手順などを、高齢者でも理解できるよう視覚的にわかりやすく説明しましょう。店頭POPやWebサイトでの事前告知により、来店前にサービスを理解してもらい、店頭でのオペレーション負荷を軽減できます。

査定完了の通知方法（SMS・メール）や、受取期限の設定など、顧客が困らないためのルール設計も必要です。導入初期は想定外の質問も発生するため、FAQ集の整備やスタッフ間での情報共有体制を構築しておきましょう。

ポイント2.現金ニーズへの対応継続

キャッシュレス買取を導入しても、現金での受け取りを希望する顧客層は一定数存在します。キャッシュレス買取は「選択肢の追加」として位置づけ、従来の店頭買取も並行して継続し、顧客の多様なニーズに対応しましょう。

キャッシュレス買取の利用率を高めるためには、査定額のアップや手数料負担の軽減など、インセンティブ設計も効果があります。

ポイント3.社内体制の整備

キャッシュレス買取を円滑に導入するには、事前の社内準備が欠かせません。特に、コスト設計、スタッフ教育、法令遵守の3つの観点で体制を整えておく必要があります。

まず、キャッシュレス買取の導入には、決済手数料やシステム利用料などのランニングコストが発生します。自社の買取単価や利益率を踏まえた収支シミュレーションを事前に行い、導入後の採算性を確認しておきましょう。

次に、新しいシステムに対する現場の抵抗感を減らすため、導入前にスタッフ自身がサービスを体験し、顧客目線でのメリットを理解してもらいます。スタッフが実際にキャッシュレス買取を利用することで、顧客への説明力が向上します。

また、古物営業法に基づく本人確認義務は、キャッシュレス買取でも継続して必要です。身分証の確認方法や記録保管のルールをスタッフ全員が正しく理解し、法令遵守の体制を整え、安心してサービスを提供できる環境を構築しましょう。

キャッシュレス買取を導入して顧客満足度をアップさせよう

キャッシュレス買取は、顧客・店舗双方にメリットをもたらす革新的なサービスです。

店舗は買取査定の待ち時間削減や現金管理コストの削減により、業務効率化と顧客満足度向上を同時に実現できます。顧客は店内で待機する必要がなく、好きな決済手段で受け取れる利便性があります。

導入にあたっては、統合型送金サービスを活用することで、複数の決済手段に手軽に対応でき、中小企業でもスムーズに始めることが可能です。顧客への説明方法やスタッフ教育など、運用面での工夫は必要ですが、適切なサポート体制があれば十分に乗り越えられます。

株式会社スコープが提供するWalletCho（ウォレッチョ）は、買取にも対応できるBtoC送金サービスです。URLを配布するだけで送金が完結し、PayPayやau PAY、Amazonギフトカード、銀行口座振込、セブン銀行ATM受取など、複数の受取方法に対応しています。

顧客自身が好きな方法を選択できるため、店舗側のオペレーション負担を最小限に抑えられるのもメリットです。約20営業日で利用開始でき、中古品買取だけでなく、キャッシュバックやキャンペーン、返金対応など、販促活動全般にご活用いただけます。

さらに、SP広告を中心とした広告代理店である弊社の販促ノウハウで、キャンペーン企画立案からサイト制作、事務局運営まで、ワンストップでサポートいたします。

導入のご相談は、WalletCho（ウォレッチョ）の公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。