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リコール対応は、企業の信頼を守るうえで避けては通れない経営課題です。製品の不具合や事故発生後の対応次第で、企業の評価は大きく変わります。
本記事では、リコール対応の基礎知識から、実務フローの5ステップ、そして顧客の「不安」を「信頼」に変えるための3つのポイントを解説します。
また、顧客との最後の接点となる「返金対応」は企業としても慎重に進めたいところです。BtoC送金サービス「ウォレッチョ」なら、煩わしい現金書留や口座確認の手間をなくし、顧客・企業双方の負担を劇的に軽減できます。詳細を知りたい方は、下記リンクから資料をダウンロードしてご覧ください。
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リコール対応とは、自社製品に不具合や欠陥が見つかった際、製品事故の未然防止・再発防止のために事業者が行う回収・修理・返金などの措置のことです。例えば、販売した家電製品に発火のおそれが見つかった際、ユーザーから製品を回収し、無償修理や返金を行う一連の活動を指します。
また一般的に、法令や行政指導に基づくものを「リコール」、企業が自主的に行うものを「自主回収」と呼び分けます。おもな定義の違いは下記のとおりです。
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| リコール | ・法令違反や重大な欠陥がある場合に行われる、行政庁の命令や指導に基づく措置のこと ・強制力があり、従わなければ罰則が適用される場合がある |
| 自主回収 | ・法的義務はないものの、品質向上や安全確保のために企業が自らの判断で行う回収のこと ・現実のリコール対応の多くは、この「自主回収」のかたちで行われている |
実務上は行政命令(リコール)が出る前に、企業が自ら判断して自主回収を行うケースが多いです。

リコール対応は初動がすべてといっても過言ではありません。法令に基づいた正しい手順を踏まなければ、対応の遅れがSNSなどで拡散され、さらなる炎上を招くリスクがあります。ここでは、一般的な実務フローを5つのステップで解説します。
ひとつずつ見ていきましょう。
事故や不具合の情報を入手次第、ただちに事実確認を行います。「どの製品(ロット)で」「どのような不具合が」「どの程度の規模で」発生しているのか、正確に把握することが重要です。
まず、調査と並行して速やかに対策本部を設置してください。品質保証、法務、広報、CS(カスタマーサポート)、営業など、部門横断的なチーム体制を構築する必要があります。経営層も参加し、迅速な意思決定ができる体制を整えましょう。
そのうえで、調査結果に基づきリコール判断を行います。「重大製品事故(死亡、火災、治療期間が30日以上の怪我など)」に該当するか、あるいは法令上の義務がなくとも自主回収すべきか、経営的な視点から判断を下します。
重大製品事故が発生した場合、製造・輸入事業者はその事実を知った日から10日以内に消費者庁へ報告する義務があります。
※小売販売、修理・設置事業者などが重大製品事故を知った場合は、製造・輸入事業者へ速やかに通知しなければなりません。
また、重大製品事故にいたっていない場合でも、事故防止のために自主的なリコール(回収・修理など)を行う際は、経済産業省への届出が必要です。
報告の遅延や隠蔽は法令違反として処分の対象となるだけでなく、「隠蔽体質」として社会的信用を一気に失墜させる大きな要因となります。速やかに所管省庁と連携し相談をしましょう。
行政への報告と並行して、顧客への告知を行います。目的は「使用中止の呼びかけ」と「回収・修理・返金の案内」です。下記のようなあらゆるチャネルを公表手段として活用し、情報を届けます。
「いつ、どこで、何を、どうすればいいか」をわかりやすく伝え、顧客が直感的に理解できる言葉を選びましょう。また、公表と同時に問い合わせが殺到することが予想されるため、特設コールセンターや専用のWeb受付フォームを開設し、スムーズな対応体制を整えます。
顧客から製品を回収し、対価(返金・交換・修理)を提供します。ここは最も工数がかかり、かつトラブルが起きやすい重要なステップです。
まず、製品の回収および返金の具体的な手段を選定します。
このとき重要なのがスピードです。返金までの期間が長引くほど、顧客の不安は不信感へと変わり、二次クレームを招く原因となります。手続き完了後、速やかに返金できる仕組みが不可欠です。
返金対応について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
回収や修理の対応が進んだら、回収率の進捗を行政へ定期的に報告します。同時に、なぜ不具合が起きたのかという原因究明を行い、再発防止策を実施しましょう。
十分な回収が行われ、再発防止策が徹底された段階で「収束宣言」です。しかし、これで「終了」ではありません。市場に残存する製品がある限り、継続的な監視や注意喚起、および製品が見つかった際の受付体制は維持する必要があります。

リコールはマイナスからのスタートですが、その後の対応次第で「誠実な企業」という評価を得ることも可能です。ここでは、顧客の「不安」を「信頼」に変えるための3つのポイントを解説します。
顧客に「書かせる」「行かせる(郵便局など)」手間をなくすことが重要です。 特に下記のような煩雑な手続きは、顧客の「認知負荷」を高め、新たな怒り(二次クレーム)を生みかねません。
Webフォームでの簡潔な申し込みや、スマートフォン完結の返金手続きなど、直感的なフローを用意することで、スムーズな解決を図りましょう。
隠さずに情報を公開し、補償(返金など)をスピーディに行うことが、信頼回復への近道です。心理学の観点からも、迅速な対応は重要な意味を持ちます。
| 理論 | 内容 |
|---|---|
| プロスペクト理論 (損失回避) | ・顧客は「製品を使えない」「損をした」という損失状態に非常に敏感 ・対応の遅れは、この損失感をさらに増幅させるため、一刻も早い解決が必要 |
| サービス・リカバリー・パラドックス | ・トラブル時の対応が期待以上だった場合、トラブル発生前よりも企業の顧客満足度やロイヤリティが向上するという現象 ・迅速かつ誠実な対応が重要 |
このように、初動のスピードと誠実さは単なる火消しではなく、マイナスをプラスに転じるためにも有効です。
返金方法を企業側の都合で押し付けず、顧客自身に選択させることで納得感を高めます。
| 理論 | 内容 |
|---|---|
| ピーク・エンドの法則 | ・過去の出来事の印象は「最も感情が動いたとき(ピーク)」と「去り際(エンド)」で決まるといわれている ・リコール対応の最後にあたる「返金手続き」が快適であれば、企業への信頼は回復できる可能性が高まる |
| 自己決定理論 | ・人は「自分で選んだ」ことに対して納得感や満足度を抱きやすい ・「返金方法を自分で選ぶ」というプロセスを挟むことで、顧客にコントロール感(主導権)を取り戻させ、不満を鎮静化させる効果がある |
「終わり良ければすべて良し」という言葉どおり、最後の手続きをストレスなく終えることで、ブランドの信頼を取り戻すのです。

リコール対応において、特に負担が大きいのが「返金実務」です。株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「ウォレッチョ」は、リコール対応特有の課題を解決し、顧客の不安を解消します。
ウォレッチョは、従来のアナログ作業(現金書留など)と比較し、圧倒的なスピードとコスト削減を実現します。

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ある事例では、返金オペレーションの工数とコストを1/6以下に削減しました。事例について詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください。
リコール時は企業への不信感が高まっており、「口座番号を教える」こと自体が心理的ハードルになります。
しかし、ウォレッチョならその心配は不要です。
個人情報を渡したくないという顧客の警戒心を解き、スムーズな手続きを促進します。顧客の心理的ハードルを可能な限り取り除くことが、回収率の向上と二次クレームの防止につながるのです。
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デジタルに不慣れな層にはATM受取や銀行口座振込を用意するなど、全方位への配慮がUX(顧客体験)を向上させ、「誠実な企業だ」という印象を残します。

リコール対応は、企業の危機管理能力が問われる重大な局面です。初動の迅速さ、法的な手順の遵守、そして何より顧客の不安に寄り添った誠実な対応が求められます。
特に、最終的な「解決」となる返金プロセスにおいて、顧客にストレスを与えないことは、ブランドの信頼回復の成否を分けるポイントです。
そのための解決策として有効なのが、BtoC送金サービス「ウォレッチョ」です。煩雑な現金書留の作業から解放されるだけでなく、顧客に「早い」「安心」「選べる」というポジティブな体験を提供できます。

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草刈直弘
株式会社スコープ ウォレッチョ事業責任者。スコープ入社後、大手流通・外資系日用品メーカーなどの販促支援に従事。大手アパレル×衣料用洗剤ブランドタイアップ、家電ブランド店頭販売員教育プログラムのデジタル化などの新規案件を数多く担当。キャッシュバック販促のDXから着想を得て、2021年にウォレッチョ事業を立ち上げ~現職。