- 既存顧客の維持(リピート)
目次

「売上が上がらない」「どこを改善すべきかわからない」など、漠然とした売上の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。精神論だけで乗り切ろうとしても、なかなか成果には結びつきません。そこで役立つのが「ロジックツリー」です。
本記事では、売上課題を解決するためのロジックツリーの作り方から、具体的なアクションへ落とし込む方法、施策を成功させるポイントまで詳しく解説します。
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ロジックツリーは、大きな課題(KGI)を具体的な構成要素(KPI)へと体系的に分解していくフレームワークです。例えば、「事業部の売上」を「客数」「客単価」へ、さらに「Webサイトの流入数」「CVR(成約率)」へと分解します。そうすることで、具体的に思考・管理できるサイズ(小目標)に落とし込めるのです。
心理学的に、人が一度に処理できる情報の数(短期記憶)は「7±2」(5〜9個)が限界といわれています(ミラーの法則)。
「売上低迷」という現象は、市場環境、競合の動き、営業力、商品力、マーケティング施策など、さまざまな要因が複雑に絡み合っている状態です。これらをロジックツリーなしで漠然と眺めても、脳はキャパオーバーを起こしてしまいます。
その結果、思考停止に陥り、「景気が悪いから仕方ない」「季節要因だろう」「営業の気合いが足りない」といった、曖昧な理由付けや精神論に逃げてしまうケースも少なくありません。
| 【本章のまとめ】 |
|---|
| 売上という複雑で抽象度の高い指標を、構造的に分解して“考えられる単位”まで落とし込み、感覚や思い込みではなく論理に基づいて打ち手を特定するために、ロジックツリーが不可欠。 |

ロジックツリーは、大きく分けて「What」「Why」「How」の3つの型があります。特に重要なのが「使う順番」です。
よくある失敗パターンは、現状分析(What)や原因特定(Why)を飛ばして、いきなり「アイデア出し(How)」から始めてしまうことです。思いつきの施策に飛びついても、それが課題の根本的な解決につながらなければ、貴重なリソースを失うことになります。
そうならないためにも、ロジックツリーは次の順番で展開していきましょう。
物事の全体像を網羅的に分解し、「何(What)」が問題の所在かを特定するフェーズです。例えば、「ECサイトの売上が前月比90%に落ち込んだ」という事象で見てみましょう。
| 【要素分解ツリーの例】 |
|---|
| 「ECサイトの売上が前月比90%」という事象の場合 └ 流入経路別(SEO、Web広告、SNS、メルマガ)に分解する ├ SEO → 横ばい ├ Web広告 → 激減 ├ SNS → 横ばい └ メルマガ → 横ばい |
分解してみると、「全体的に悪い」のではなく、「SEO・SNS・メルマガは横ばいだが、Web広告経由のセッション数だけが激減している」といった事実が見えてきます。このように、まずは問題の「所在」を特定しましょう。
Whatツリーで特定された問題の「所在」(例:Web広告経由のセッション数の減少)に対して、「なぜ?」を繰り返して深掘りし、原因を特定するフェーズです。
【原因追及ツリーの例】
「トヨタ式5回のなぜ」のように深く掘り下げることが重要です。「CTRが下がった」という表面的な事象で止めるのではなく、解決可能な原因(ボトルネック)、今回の例でいえば「クリエイティブの摩耗」に行き着くまで思考を止めてはいけません。
最後に、特定された真因(例:クリエイティブの摩耗)を解消するための、具体的な解決策(ソリューション)を洗い出すフェーズです。
【問題解決ツリーの例】
ロジックツリーの末端は、「画像をリフレッシュする」といった抽象的な表現で終わらせてはいけません。「金曜日までにデザイナーへ発注し、月曜日に差し替える」といった、具体的なToDo(アクション)レベルまで落とし込みましょう。

売上をロジックツリーで分解する際、軸となるのは次の5つの要素です。
ひとつずつ見ていきましょう。
Webマーケティング施策に取り組む場合、新規顧客の獲得数は「セッション数(流入)」と「CVR(成約率)」の掛け算で決まります。具体的な施策のポイントは下記のとおりです。
| 【施策のポイント】 |
|---|
| セッション数(流入)の増加 └ SEOやWeb広告は基本だが、CPA(獲得単価)が高騰しがち 紹介(Referral) ├ 既存顧客からの紹介は、成約率が高く、LTV(顧客生涯価値)も高い傾向にある └ 「良質な新規顧客」を獲得しやすい |
ただし、紹介キャンペーンを行う際は、「誰が誰を紹介したか」の管理や「謝礼(インセンティブ)」の受け渡しが煩雑になります。現場が疲弊する要因になるため、運用の仕組み化が重要です。
こうした「紹介キャンペーン」の運用工数を削減したいなら、株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「ウォレッチョ」がおすすめです。販促活動における企画立案からキャンペーン事務局運営まで、煩雑な業務をトータルでサポートします。

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「商品単価を上げる」というと値上げをイメージしがちですが、それだけではありません。重要なのは、顧客が「自然と高いほうを選びたくなる」仕掛けを作ることです。
【施策のポイント】
松竹梅の法則
└ 3つの価格帯を用意すると、真ん中の「竹」が選ばれやすくなる心理を利用し、単価をコントロールする
アップセル
└ 顧客が検討している商品よりワンランク上の上位モデル(高機能・大容量)を提案し、顧客満足度と単価を同時に上げる
このように、無理な値上げをしなくても心理学を応用したアプローチで商品単価の改善は可能です。客単価を上げる戦略について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
1人あたりの購入点数に大きく影響するのが、いわゆる「ついで買い」です。メイン商品を購入するタイミングで、いかに関連商品を魅力的に提案できるかが重要になります。
【施策のポイント】
クロスセル
└ ハンバーガー店の「ご一緒にポテトはいかがですか?」のように、メイン商品に関連するアイテムを提案する
Webでの具体策
└ 「この商品を買った人はこれも買っています」というレコメンドエンジンの導入や、「〇〇円以上で送料無料」というライン設定により、あと1品の追加購入を動機づける
顧客のニーズに合った商品を適切なタイミングで提案することで、押し売り感なく購入点数を増やせます。
顧客がリピートしない大きな要因のひとつに「商品やサービスの存在を忘れてしまっている」という点が挙げられます。不満があるわけではないのに、単に想起されないだけで機会損失が生まれるのは非常にもったいないです。
【施策のポイント】
顧客接点の維持
└ 適切なタイミングでのメルマガ、LINE、リターゲティング広告で接触頻度を保つ(ザイオンス効果)
サブスクリプション化
└ 消耗品や定期メンテナンスなどは、都度購入から「定期お届け便」へ誘導することで、売上の安定化とLTV(顧客生涯価値)最大化を図る
「忘れ」による機会損失を防ぎ、定期的に購入してもらえる仕組みを作りましょう。
新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかるといわれています(「1:5の法則」)。つまり、既存顧客の離脱を防ぐことは、利益を確保するうえで非常に効率的なアプローチなのです。
【施策のポイント】
解約予兆の検知
└ 「ログイン間隔が空いた」「利用機能が減った」などのシグナルを検知し、先回りしてフォローを入れる
カスタマーサクセス
└ 「使い方がわからない」という不満を解消するため、オンボーディング(導入支援)やFAQ(テックタッチ)を充実させる
顧客の離脱の多くは、突然起こるものではありません。データの変化にいち早く気付き、先手を打ってフォローすることが顧客維持につながります。
顧客の購買心理について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ロジックツリーを作成する際は、次の5ステップに沿って進めましょう。
「来月のWeb経由の売上を、昨年対比120%(+500万円)にする」のように、まずは期間、対象範囲、数値目標を具体的に定義しましょう。課題設定が曖昧なままだと分解の切り口が定まらず、その後のロジックツリーの作成が迷走します。
単に「売上を上げたい」だけでは、「どの期間で?」「どの事業で?」「金額は?」が決まっていないため、具体的なアクションまで分解しきれません。
ロジックツリーの精度は、最初の「切り口」に大きく左右されます。ここで意識すべきなのが、MECE(漏れなくダブりなく)の視点です。また、分解すること自体を目的にせず「その先のアクションが明確になるか」を常に問いかけながら切り口を選定しましょう。
| 悪い例 |
|---|
| 「男性/女性」 └ 性別で商品も買い方も変わらないなら、分けても意味がない |
| 良い例 |
| 「新規/既存」 └ 広告かメルマガか、やるべきことが明確に分かれる |
| 「Web/店舗」 └ SEOかチラシか、手段がガラリと変わる |
すべてのロジックツリーの枝を網羅的に調べるのではなく、「課題はここにありそうだ」「ここを改善すればインパクトが大きいはずだ」という仮説を立て、優先度の高い箇所から深掘りします。
全体を網羅的に追うよりも、ボトルネックになり得るポイントに絞って分析するほうが短期間での成果につながりやすいです。
「明日から実行できるか?」という基準でアクションに落とし込みましょう。ロジックツリー作成のゴールは、きれいな図を作ることではなく具体的な「行動」に移すことです。
例えば、ツリー最下層の要素が「サイトの使い勝手を良くする」といった抽象的な表現で止まってしまうと、人によって解釈が分かれてしまいます。また、曖昧な指示だと現場は具体的に動くことができません。
「購入ボタンをファーストビューに設置する」といった、誰が担当しても同じ行動がとれるレベルまで解像度を高めることが重要です。
ロジックツリーは「作って終わり」ではありません。導き出した施策を実行して結果が出たら、その結果をツリーに書き込みます。そして、「原因の特定場所が違ったのか?」「施策の内容がズレていたのか?」といった振り返りが大切です。
このPDCAサイクルを回すことで、自社独自の「売れるロジック(施策)」の精度はどんどん上がっていきます。

売上アップの施策を成功させるには、主に次の3つのポイントが重要です。
ひとつずつ見ていきましょう。
すべての施策を同時に実行することは、多くの企業にとって現実的ではありません。そのため、「インパクト(効果の大きさ)」と「実現性(工数・期間)」の2軸で評価し、優先順位を決めましょう。
最優先すべきは、「効果が高く、すぐできる施策」です。逆に「効果は低いのに、手間ばかりかかる施策」は、実施を見送る判断も必要です。リソースを分散させず、成果に直結する活動に集中しましょう。
施策を選ぶ際は、効果のシミュレーションだけでなく「現場で無理なく続けられるか?」という運用コストの見積もりも欠かせません。
施策が形骸化する要因の多くは、アイデアが悪いからではなく、現場の業務フローを無視した「運用コスト(手間・心理的負担)の高さ」です。
【運用コストの高い施策例】
「その施策は3ヵ月目以降も無理なく続けられるか?」を問いかけ、現場の負担が少ない仕組み(自動化や簡略化)とセットで設計しましょう。
運用コスト(手間)が高いからといって、効果的な施策を諦める必要はありません。その場合は、担当者がやるべき「戦略・交渉」と、自動化が可能な「反復作業」を切り分けることをおすすめします。
【自動化の作業例】
気合いなどの「精神論」で解決しようとせず、テクノロジーをインフラとして使うことが、ロジックツリーで見つけた施策をやり切るためのポイントです。
特に、販促キャンペーンやアンケートの謝礼の送付といった業務は、手作業で行うと膨大なコストがかかります。そこで活用したいのが、謝礼送付を効率化できるサービスです。
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本記事では、売上アップのためのロジックツリーの作り方について解説しました。漠然とした売上の課題も、ロジックツリーを使って「What(どこで)」「Why(なぜ)」「How(どうする)」の順に分解すれば、具体的な施策が明確になります。
精神論ではなく、根拠のあるアクションプランを実行し続けることが、売上アップへの最短ルートです。本記事を参考に、自社独自の「勝てるロジックツリー」を築き上げてください。
なお、売上を上げる人気施策の一つが「キャッシュバックキャンペーン」です。当サイトでは、キャッシュバックの仕組みやメリット、導入の流れなどをまとめた「まるわかりガイド」を無料配布しています。下記のボタンをクリックのうえ、ダウンロードしてご覧ください!
キャッシュバックのすべてがわかる!
草刈直弘
株式会社スコープ ウォレッチョ事業責任者。スコープ入社後、大手流通・外資系日用品メーカーなどの販促支援に従事。大手アパレル×衣料用洗剤ブランドタイアップ、家電ブランド店頭販売員教育プログラムのデジタル化などの新規案件を数多く担当。キャッシュバック販促のDXから着想を得て、2021年にウォレッチョ事業を立ち上げ~現職。