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候補者に対して面接交通費を支給することは、企業の採用力を高める有効な施策のひとつです。しかし、「どのようにお金を渡すか(支給方法)」の選択を間違えると、経理・採用担当者に大きな事務負担がのしかかり、かえってトラブルの原因になりかねません。
本記事では、面接交通費を精算する4つの支給方法の仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説。自社の面接規模に応じた最適な支給方法の選び方も紹介します。
面接交通費の4つの支給方法について、すぐに知りたい方は下記のリンクからご覧ください。

面接交通費の支給方法選びがなぜ重要なのか。ここでは、主な理由を3つ紹介します。
ひとつずつ見ていきましょう。
1つ目の理由は、最適な支給方法を選ぶことが候補者体験(UX)の向上に直結するからです。
交通費の受取手続きが煩雑だと「手間がかかる」という印象を与え、候補者満足度の低下につながるおそれがあります。特に学生や若年層は、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済やデジタル送金に慣れている世代です。そのため、受け取りの手続きがアナログで面倒な方法だと「事務手続きが煩雑でアナログな会社だ」とネガティブな印象を与えかねません。
| 【候補者がストレスに感じる支給方法の例】 | |
|---|---|
| 手続きの面倒さ | 面接当日に紙の精算書へ手書きで記入したり、帰宅後に振込先の口座情報をメールなどで連絡したりする手間がかかる |
| 受け取り時の負担 | わざわざ印鑑を持参しなければならない、または受付での現金のやり取りが発生する |
2つ目の理由は、情報漏洩などのリスクを防ぎ、個人情報を安全に管理するためです。
そもそも、まだ入社するかわからない面接段階の候補者から、銀行口座などの機密情報を取得・管理する運用は、できる限り避けるのが理想的です。
数十名、数百名といった候補者から口座情報を集めると、情報漏洩リスクが高まるだけでなく、企業側に下記のような実務的なリスクが生じます。
| 【口座情報取得にともなうリスクの例】 | |
|---|---|
| 情報漏洩リスク | 面接後、不要になった口座情報の削除漏れや、メール・スプレッドシートの管理による情報流出の危険性 |
| 誤送金リスク | 銀行窓口やネットバンキングでの手入力による、誤送金のリスク |
| エラー対応リスク | 振込エラー(組戻し)の発生、再確認と候補者へ謝罪する負担、手数料の二重発生 |
3つ目の理由は、バックオフィスの業務負担を減らし、業務効率化を図るためです。
現金手渡しや銀行振込といった一部の支給方法では、経理や採用担当者に多大な「見えない工数」が発生します。交通費精算による事務作業が増えると、採用担当者が本来注力すべき「候補者の見極めやフォロー」といったコア業務を圧迫しかねません。
| 【支給方法による見えない工数の例】 | |
|---|---|
| 現金手渡しの場合 | 銀行窓口での両替、事前の封入作業、面接当日の受領印の回収、現金出納帳の記帳 など |
| 銀行振込の場合 | メールや紙ベースでの口座情報回収、経理部門への振込依頼書の作成、ネットバンキングでの振込作業 など |
なお、採用面接の交通費を支給するメリットは、下記の記事で詳しく解説しています。気になる方は、あわせてご覧ください。

面接交通費を精算する主な支給方法は、下記の4つです。
| 支給方法 | 仕組みの例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 現金手渡し | 面接当日に受付窓口で精算し、領収書や受取書を回収する | ・当日の即時性は高い ・金銭管理(小口現金、過不足、防犯)のコストが膨大 |
| 銀行振込 | 面接後に口座情報を回収し、まとめて指定口座へ振り込む | ・一般的な精算方法のひとつ ・口座情報の収集、振込手数料、着金確認など経理の工数が大きい |
| デジタルギフト | Amazonギフト券などを後日メールで送付する | ・手間は少ないが、利用先が限られる ・「実質的な現金支給」にならず、候補者から不満が出るおそれがある |
| BtoC送金サービス(デジタル送金) | 送金サービス経由で送金し、候補者が希望する受取方法を選択する | ・企業側で候補者の口座情報を取得せずに送金できる ・候補者は銀行口座や電子マネーなどから受取方法を選択できる(サービスによる) ・送金業務を効率化しやすい |
ここでは、それぞれの支給方法のメリット・デメリットを紹介します。
面接当日に交通費を現金で支給する方法です。主なメリット・デメリットは下記のとおりです。
| メリット | ・面接当日に完結するため、後日の事務作業がない ・候補者に喜ばれる |
|---|---|
| デメリット | ・事前の小口現金用意など、事務工数が増える ・現金の数え間違いが発生するリスクがある ・防犯リスクや領収書回収漏れが発生しやすい |
候補者にとっては、すぐに現金を受け取れるため満足度は高いです。一方で、企業側のバックオフィスには「見えない工数」と「セキュリティリスク」が発生します。
例えば、経理担当者が事前に銀行で小口現金を準備し、採用担当者が金庫で厳重に保管する、といった対応が必要です。
面接後日、候補者が指定した銀行口座へ交通費を振り込みます。主なメリット・デメリットは下記のとおりです。
| メリット | ・現金を管理・保管するリスクがなくなる ・振込履歴が残り、不正防止になる |
|---|---|
| デメリット | ・口座情報の収集・管理の手間が発生する ・件数分の振込処理や、入力ミスによる「組戻し」対応により、業務が煩雑化する |
社内で現金(交通費)を保管するリスクがなくなります。一方で、「個人情報管理のリスク」と「事務負担の増加」が発生するため、注意が必要です。
例えば、名義カナなどの入力ミスで「組戻し」が発生すると、候補者への再確認や二重の振込手数料といったリカバリー工数が生じます。
Amazonギフト券やQuoカードPayなどのコードを、メールやSMSで送付する支給方法です。主なメリット・デメリットは下記のとおりです。
| メリット | ・候補者の口座情報は不要 ・メールやSMSなどで一斉送信できるため、事務工数の負担が軽い ・コストを抑えられる |
|---|---|
| デメリット | ・現金としての汎用性がなく、利用用途が限定される ・直接的な交通費補填にならず、不満を抱かれることもある |
口座情報不要で一斉送信できるため、事務作業が軽減されるのが大きなメリットです。一方で、「交通費」としての本来の役割を果たせるかに課題が残ります。
例えば、電車やバスに乗るための交通系ICへチャージしたい候補者がいたとします。その方に特定のECサイト専用ギフト券を渡しても、直接的な交通費の補填にはなりません。その結果、候補者の不満につながるケースもあるため、注意が必要です。
BtoC送金サービスを介して、候補者が希望する受取方法(銀行振込やPayPayなどの電子マネー)で支給する方法です。主なメリット・デメリットは下記のとおりです。
| メリット | ・企業側での口座情報の取得・管理が不要 ・メールやSMSなどで一斉送信できるため、バックオフィスの事務負担が極めて軽い ・受取方法を自身で選べるため、候補者体験が良い |
|---|---|
| デメリット | ・サービスの導入契約や初期設定が必要 ・サービス利用料(送金手数料)などのコストが発生する |
デジタルギフトの場合、使い道が限定されて交通費の補填になりにくいケースがありますが、BtoC送金サービスであれば「銀行振込(現金化)」も含めて候補者自身が受け取り先を自由に選択できます。使い慣れた決済方法や銀行口座に即時着金させられるため利便性が高く、候補者に不満を与えないのが大きな特徴です。
例えば、株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「ウォレッチョ」を活用すれば、候補者に直接URLを送るだけで送金が完結。採用現場が抱える、事前の口座情報収集や手入力による振込エラー対応などの支給業務の課題を解消します。
「交通費支給を導入したいが、運用負担は増やしたくない」「候補者にも喜ばれる支給方法を選びたい」という企業担当者は、ウォレッチョのようなBtoC送金サービスも有力な選択肢の一つです。より具体的な導入イメージや、BtoC送金サービスを選ぶ際のポイントを知りたい方は、お役立ち資料「採用交通費の支給業務をもっとスマートに」をご覧ください。

本資料では、採用交通費支給業務でよくある課題の整理から、BtoC送金サービスのメリット、失敗しないサービス選びのポイント、ウォレッチョの特長まで詳しく解説しています。下記のボタンから「採用交通費の支給業務をもっとスマートに」をダウンロードのうえご確認ください。

面接交通費の支給方法の主な選び方は、下記の3パターンです。
それぞれのケースについて、ひとつずつ見ていきましょう。
地方からの遠方組などで、一人あたり数万円程度の交通費が発生する場合は「銀行振込」が適しています。高額な現金を社内で準備・保管する必要がなくなるため、防犯面のリスクを軽減できるほか、振込履歴が残るため、支給記録を管理しやすい点もメリットです。
【銀行振込が向いているケース】
新幹線や飛行機を利用するなど、数万円単位の交通費を支給することが多い
社内で高額な現金を保管したくない、盗難リスクを避けたい
支給履歴を記録として残し、経理・税務処理を行いやすくしたい
一方で、候補者が増えるほど、口座情報の収集・管理や振込作業の負担は大きくなります。また、口座情報の入力ミスや名義不一致による振込エラー(組戻し)が発生すると、再確認や再振込などの対応が必要になるため、運用体制もあわせて検討することが重要です。
月に数名程度の採用であり、事務負担を社内で吸収しきれる規模であれば「現金手渡し」が適しています。
【現金手渡しが向いているケース】
月の面接数が数件〜十数件程度と少ない
候補者の交通費負担をその場で解消し、スピーディーに好印象を与えたい
経理部門が事前に窓口で細かい金種(千円札など)を用意・管理できる体制がある
候補者がその場ですぐに受け取れるため、満足度(体験価値)は高まりやすくなります。ただし、小口現金の用意や管理コストは常に発生するため、今後採用規模が拡大する局面では運用見直しが必要です。
数十名以上の面接を継続的に行う場合や、経理・採用部門の連携コストを削減したい場合は「BtoC送金サービス(デジタル送金)」への移行がおすすめです。
【BtoC送金サービスが向いているケース】
面接件数が多く、個別振込の手続きや現金の封入作業が追いつかない
入社確定前の候補者から「銀行口座情報」を取得・管理するリスクを避けたい
振込ミスによる「組戻し」対応の手間や、余分な手数料を削減したい
企業側で候補者の銀行口座情報を取得することなく交通費を支給できるため、個人情報管理の負担を軽減できます。また、メールやSMSなどで送金案内を一斉送信できるサービスもあり、面接件数が多い企業でも支給業務を効率化しやすい点がメリットです。
一方で、サービスによって利用料金や対応している受け取り方法は異なるため、自社の採用規模や運用方法に合ったサービスを選ぶことが重要です。

面接交通費の支給は「採用の入り口」を広げる重要な施策のひとつです。本来のコア業務である候補者の見極めやフォローアップに注力するためにも、自社に合った支給方法を見直し、採用力を高めていきましょう。
本記事を読んで、「自社の面接交通費の支給を今よりもスマートにしたい」とお考えの方には、BtoC送金サービス『ウォレッチョ』の活用がおすすめです。経理・採用担当者が抱える現金の管理や個人情報リスクの悩みを解消し、候補者には「スピーディーで柔軟な受取体験」を提供します。

ぜひこの機会にウォレッチョの導入を検討し、貴社の採用競争力強化のためにご活用ください。
草刈直弘
株式会社スコープ ウォレッチョ事業責任者。スコープ入社後、大手流通・外資系日用品メーカーなどの販促支援に従事。大手アパレル×衣料用洗剤ブランドタイアップ、家電ブランド店頭販売員教育プログラムのデジタル化などの新規案件を数多く担当。キャッシュバック販促のDXから着想を得て、2021年にウォレッチョ事業を立ち上げ~現職。