- 購入・消費の促進
目次
本記事では、マーケティング担当者や新規事業のご担当者に向けて、会員制ビジネスの基本から料金設計のポイント、成功事例などをわかりやすく解説します。
なお、会員の獲得や継続につなげる施策として効果的なのが、キャッシュバックを特典として活用する方法です。制度設計や運用の手間に不安を感じる方には、株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「ウォレッチョ」の活用がおすすめです。
ATMからの現金受け取り・電子マネーなど5つの送金方法に対応する「ウォレッチョ」の詳細は、下記からサービス資料をダウンロードしてご覧ください。
※本記事の内容は2025年5月時点の情報をもとに作成しています
会員獲得施策とも好相性!
会員制ビジネスとは、顧客に会員登録をしてもらい、一定の条件のもとで継続的に商品やサービスを提供するビジネスモデルです。単発の取引で終わらせず、顧客との継続的な取引や関係性の構築を前提としている点が特徴です。
顧客は会員登録によって、割引や限定商品の提供、会員専用サービスなどの特典を受けられます。一方、企業にとっては安定した収益の確保に加え、顧客データを活かしたマーケティングやサービス改善にも取り組みやすくなります。
また、会員制モデルはLTV(顧客生涯価値)を高めるうえでも効果的です。LTVとは、顧客1人が生涯で企業にもたらす利益の合計を示す指標で、継続的な関係構築により売上の安定と拡大を期待できます。
会員を増やしたい方は、成果につながる施策をまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。
一口に「会員制ビジネス」といっても、その形はさまざまです。例えば、施設を利用するジムのようなサービスもあれば、情報や商品を届ける形式、仲間とつながるコミュニティ型のものまで多岐にわたります。ここでは、代表的な5つのタイプを紹介します。
施設・店舗型の会員制ビジネスは、会員に対して特定の場所を利用する権利を提供するビジネスモデルです。スポーツジムやコワーキングスペースが代表例で、顧客が定期的に施設へ足を運ぶことを前提としています。
このモデルでは、顧客の継続利用を前提とした設計であるため、適切な運用ができれば、解約率の抑制や収益の安定につながります。
情報提供型の会員制ビジネスは、情報そのものを商品として提供するビジネスモデルです。有料のメールマガジンやオンライン講座などが代表例で、デジタルコンテンツを通じて会員に価値を届けます。
このモデルは、コンテンツをオンラインで提供できるため、場所や人手を必要とせずコストを抑えながら利益を出しやすい構造になっています。
ただし、情報の質や更新の頻度が継続率に直結するため、コンテンツの充実度やタイムリーさが顧客との長期的な関係を築くうえで重要です。
コミュニティ型の会員制ビジネスは、会員同士の交流や共通の目的に向かって進む過程そのものに価値があるビジネスモデルです。ファンクラブやオンラインサロン、クラウドファンディングの支援者コミュニティなどが代表例として挙げられます。
このモデルでは、会員が情報を受け取るだけでなく、他の会員と交流できる仕組みを設けることで、参加意欲や愛着が生まれやすくなります。特定のテーマや価値観に共感するユーザーが集まりやすく、熱量の高いコミュニティを築ける点も特徴です。
商品提供型の会員制ビジネスは、商品を定期的に届ける仕組みを軸にしたビジネスモデルです。定期便サービスや、毎月異なる商品が詰め合わせで届くサブスクリプションBOXなどが代表例です。
このモデルは、化粧品や食品、日用品などの消耗品を中心に、多くの業種で導入されています。顧客は継続的に商品を受け取れる安心感があり、企業側はリピート購入を促しやすく、在庫管理や配送の効率化も図りやすくなります。
継続サポート型の会員制ビジネスは、専門知識やスキルを持つ人が会員に対して継続的な支援を行うビジネスモデルです。代表例として語学指導やコーチング、パーソナルトレーニングなどが挙げられます。
1対1や少人数制で提供されるサービスで、会員との信頼関係がサービスの質や成果に直結しやすいのが特徴です。継続的な支援や個別対応が求められる分野に適しており、専門性の高さやサポートの手厚さに応じて、価格も比較的高めに設定できます。
なお、会員登録の仕組みや課題を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
会員制ビジネスの成否を左右する重要な要素のひとつが「料金設計」です。どのような支払い方式を採用するかによって、会員の獲得率や継続率、収益モデルが変わってきます。このセクションでは、会員制ビジネスでよく使われる3つの料金設計パターンをご紹介します。
フリーミアム型は、基本的な機能やサービスを無料で提供し、より高度な機能や限定コンテンツを有料で提供する料金モデルです。広告付きの動画配信サービスやクラウドストレージ、音楽アプリなどの無料プランが代表例として挙げられます。
使いたいサービスを無料で試せるため、ユーザーにとっては心理的なハードルが低く、企業にとっては会員登録につなげやすい点がメリットです。ただし、有料プランへの移行を促すには、「無料では得られない価値」を明確に打ち出さなければなりません。
有料会員限定の機能など、有料版ならではの特典を丁寧に伝える工夫が必要です。
都度課金型は、サービスや商品を利用するたびに料金を支払う、シンプルでわかりやすい料金モデルです。記事単位で購入できる「note」や、素材を1点ずつ購入できるストックフォトサービスなどが代表例に挙げられます。
ユーザーにとっては、必要なときにだけ使える便利なサービスで、金銭的な負担が少ないため、利用のハードルが下がります。企業側にとっては、ライトユーザーとの接点をつくりやすいビジネスモデルです。
企業が継続的な収益につなげるには、単発利用でも満足できる体験や価格設定が欠かせません。リピート利用を促すしかけや、有料プランへのステップアップ導線も検討する必要があります。
サブスクリプション型は、月額や年額といった一定の期間ごとに、会費が発生する料金モデルです。代表例としてAmazonプライムやSpotify、Netflixなどが挙げられます。
継続課金がベースとなるため、企業にとっては売上の予測が立てやすく、顧客との関係を長期的に維持しやすい仕組みです。複数のプランを用意すれば、利用頻度や予算に応じた柔軟なサービス提供も可能になります。
一方で、顧客の期待値を上回る体験を継続的に届けなければ、すぐに解約されてしまうリスクもあります。
初回特典や継続特典などの「継続したくなるしかけ」をどう設計するかが解約率を下げる重要なポイントです。
こうした特典施策を効果的に運用するには、コストや手間を抑えつつ、ユーザーに価値を届ける仕組みづくりが大切になります。そこでおすすめしたいのが、株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「ウォレッチョ」です。
ATMでの現金受け取り・電子マネー・銀行口座振込など5種類の送金手段に対応しており、顧客にURLを配るだけで簡単に特典を提供できます。
会員登録キャンペーンや継続特典にも活用でき、会員制ビジネスと非常に相性が良いサービスです。「ウォレッチョ」の詳細は、下記からサービス資料をダウンロードしてご覧ください!
15秒で簡単にダウンロード完了!
会員制ビジネスは、収益の安定や顧客との継続的な関係構築といった魅力がある一方で、導入・運用にはいくつかの注意点もあります。このセクションでは、事業者側と顧客側の両方の視点から、会員制ビジネスのメリット・デメリットを整理します。
ここでは、事業者側が会員制ビジネスを導入・運用するうえでの主なメリットとデメリットを紹介します。主なメリットは次のとおりです。
会員制ビジネスは、毎月決まった金額が入るため収益の見通しが立てやすく、先々の投資判断や運用計画にも反映しやすくなります。
また、継続利用を前提としたサービス設計によって、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながります。さらに、会員の利用状況や傾向をデータで把握できるため、顧客一人ひとりに合った施策や特典も打ち出しやすくなるのが特長です。
一方で、デメリットとしては下記の点に注意が必要です。
特に立ち上げ期は、会員登録してもらうまでの壁を乗り越える必要があり、魅力的な特典や集客施策が求められます。また、会員は価値を感じなければすぐに離れてしまうため、定期的なアップデートが必須です。顧客情報の管理や対応業務にもコストがかかるため、効率的な運用体制の整備が重要です。
なお、会員登録後に継続利用してもらう仕組みを知りたいかたはこちらの記事をご確認ください。
続いて、顧客側が会員制サービスを利用する際に得られる主なメリットとデメリットを紹介します。主なメリットは次のとおりです。
例えば、会員限定価格や先行販売などは、特別な体験として満足度を高めます。また、継続的なサービス提供によって「続けなければ損」といった意識が生まれ、健康維持やスキル向上などの目標にも取り組みやすくなります。
オンラインサロンなどでは、会員同士のつながりが継続のモチベーションにもなり、専門性の高い情報へアクセスできる点も価値ある体験のひとつです。
一方で、会員制サービスならではの注意点もあります。
特に継続課金の場合、使わなかった月の支払いに対する不満や「退会方法がわかりにくい」といった声がネックになることがあります。
このような不満を軽減するには、わかりやすい利用ガイドや手厚いサポート体制が不可欠です。
会員制の顧客満足度と売上アップの秘訣を知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。
会員制ビジネスを持続的に成長させるには、顧客との関係を深めながら、収益性と継続率の両立を図る仕組みを整える必要があります。ここでは、4つの観点から成功のポイントを紹介します。
会員制ビジネスを成功させるためには、最初の設計段階で「誰に」「何を」「なぜ」提供するのかを明確にする必要があります。
例えば「リピーターとの関係を強化したい」「単価の高い商品を継続的に使ってほしい」といった目的があれば、会員制ビジネスによって定着率や収益性の向上を図れます。また、ターゲット像を具体的に描いておくことで、顧客にとってどのようなコンテンツや特典が必要かも見えてきます。
サービスの設計ができたら、会員にどのように課金し、どう運用していくかを整えていきます。
例えば、月1回以上の利用が見込まれるサービスにはサブスクリプション型(月額・年額)が向いています。一方で、利用が不定期な場合には都度課金を選ぶほうが自然です。
また、手作業での請求や管理は非効率になりやすいため、初期段階から決済・顧客管理システムを導入しておくと、安定した運用がしやすくなります。
登録した会員に長く使い続けてもらうには、「入会してよかった」と思える体験を提供する必要があります。
例えば、登録直後に使い方の案内や特典の紹介があるだけで、会員の安心感は大きく変わります。また、会員限定イベントや交流の場を設けることで、サービスへの愛着や継続率の向上にもつながります。
会員制ビジネスは、立ち上げて終わりではありません。継続的に集客し、改善を重ねることが、選ばれ続ける仕組みにつながります。
特にサービス開始の初期段階では、無料体験や限定特典などのプロモーションが効果的です。継続率や満足度のモニタリングを欠かさず、改善とアップデートを続けていくことが、信頼関係と収益安定の土台になります。
出典:AI英会話スピークバディ
AI英会話スピークバディは、月額制のサブスクリプションモデルを軸に、個別最適化された学習体験を提供する英会話学習アプリです。会員登録を前提とした継続利用型の設計により、学習習慣の定着とユーザー満足度の向上を実現しています。
カリキュラムは第二言語習得理論に基づき、単なる知識の理解にとどまらず「会話で使える英語の習得」を目指しています。予約不要で好きな時間に学習でき、月額1,983円(12ヵ月プラン)というリーズナブルな価格で、何度でも繰り返し使える設計も魅力のひとつです。
2024年までに累計400万ダウンロードを突破し、日本サブスクリプションビジネス大賞2024のグランプリも受賞しています。個人利用だけでなく法人導入も進み、語学教育のデジタル化を牽引する存在です。
会員獲得や継続率の改善に成功した他社の事例や戦略については、下記の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。
会員制ビジネスは、顧客との関係を継続的に築きながら、収益の安定にもつながる仕組みです。会員にとって「使い続けたい」と思える価値を継続的に届けることで解約の抑制やリピート利用にもつなげられます。
初回の会員登録や継続利用のきっかけをつくるうえで、特典やキャンペーンの設計は欠かせません。
キャッシュバックのようなキャンペーンを実施したいけれど、運用に手間をかけたくないという企業には、株式会社スコープが提供するBtoC送金サービス「WalletCho(ウォレッチョ)」がおすすめです。
ウォレッチョには、次のような特徴があります。
キャンペーン実施にかかる手間を減らしつつ、ユーザーにとっては便利な受け取り方法を選べる設計によって、キャンペーン参加率の向上やサービスの継続率アップにもつながります。
特典設計にお悩みの方は、ぜひウォレッチョのサービス資料をご覧ください。
リピーター施策にキャッシュバックを取り入れるなら!
草刈直弘
株式会社スコープ ウォレッチョ事業責任者。スコープ入社後、大手流通・外資系日用品メーカーなどの販促支援に従事。大手アパレル×衣料用洗剤ブランドタイアップ、家電ブランド店頭販売員教育プログラムのデジタル化などの新規案件を数多く担当。キャッシュバック販促のDXから着想を得て、2021年にウォレッチョ事業を立ち上げ~現職。